あのころのわたし


ねえ教えて

おまじないおまじない

幸せになるためのおまじない
明日を頑張るためのおまじない

ああでも でもね
明日も今日のように終わるのでしょうよ
明日も泣いて今日のように
それでまたおまじないを探すのでしょうよ

おまじないおまじない

幸せになるためのおまじない
明日を頑張るためのおまじない


だって生きていたいんだもの


命の尊さは、生きるほどに、すり減っていってしまうのかな


流れ出したものは限りなく
どこか寂しく思っても、もう取り戻せはしないのね


きっと気付かないままなんだよ
通りすぎて駆けぬけてったなにか
もうこのまま取り戻せないよ
手にいれたいなら

伸ばさなきゃ
追いかけたいなら

動かさなきゃ
ねえ
きっと気付かないままだ 

ねえ きっと


生かされている、なんて思いたくないんだ

ぼくはぼくの意志でここに立ってるんだって
ぼくはぼくのために立ってるんだって
思いたいだけなんだよ

生かされてるんじゃなく、一緒に生きたい、どうかな?


止まってしまいそうなこの足に向かって、動けって念じた
全身全霊で、全部をそこに集中させて、
動けって

ぴくんと振れて、よろめいた足は、それでも踏み出す一歩に繋がってく


過去が幻想、未来は空想
いま このたった一瞬だけが現実で


上り坂をのぼるとき
いったん止まると、次の一歩はとってもくるしい

下り坂をおりるとき
もっとゆっくり行きたいのに、加速する足はとまらない


あぁ うまくいかぬ日々


胸が押しつぶされそうに、苦しくなる
原因は、わたし
自分自身
ってずっと前から知ってた

なかなか破裂しないから
まだ大丈夫なのかなって思ってさ

つらいなら、つらいって、言ってくれればよかったのに
なんで出来ないのかなあ


どうすることも しらない 気持ち 思い 心
何かにあたってみたところで 消えるものではなく

破れた障子の穴が 嘲笑っていた


流れ に
感謝 恐怖 驚異 畏怖 無力感
感じるのはそんな夜の つぎの日の朝





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